年金制度の全体像
- 年金制度とは、「老齢」になったときや「万一」のときに備えて、あらかじめ保険料や掛金を出し合い、社会全体で支えるしくみです。
- 日本の年金制度は、3階建ての構造となっています。1階部分がすべての国民に共通する「国民年金」、2階部分が民間企業で働く人や公務員が加入する「厚生年金」、3階部分がそれぞれの企業の社員を対象とした「企業年金」です。
- オリンパスで働く私たちには、国の年金制度である「国民年金」と「厚生年金保険」、企業年金制度である「オリンパス企業年金基金」(オリンパスききん)と「企業型確定拠出年金」(オリンパスDCプラン)の4つの年金制度が用意されています。
※オリンパスDCプランは前払退職金との選択が可能です。
年金制度のイメージ
オリンパス企業年金基金について
- オリンパス企業年金基金(=基金)は、退職後も安定した生活を送ることができるように、オリンパス株式会社が母体となって設立・運営する確定給付企業年金です。
- 確定給付企業年金とは、規約によりあらかじめ約束された給付をうけられる企業年金制度です。
- 基金の給付は、会社の退職金に基づいて給付設計されており、加入者期間や退職時の年齢などに応じて、年金・一時金が支払われます。
- 基金の年金・一時金は、全額会社の拠出によって賄われています。
- 基金の給付は会社の退職金の80%にあたり、20%は企業型確定拠出年金(前払退職金手当との選択制)として運営されています。
確定拠出年金についてお知りになりたい方(ニッセイ確定拠出年金ホームページ)
基金への加入
- 基金に加入するのは、就業規則第2条に定める社員(=退職金制度の対象者)です。パート、契約社員、および役員の方は、基金に加入することができません。
- 基金への加入資格は、入社した日に取得し、次のいずれかに該当した日に喪失します。
(1)在職中に亡くなったとき
(2)退職したとき
(3)育児休職、介護休職、ボランティア休職、自己啓発休職を取得したとき
※国の厚生年金では、上記(1)、(2)は、該当した日の翌日に加入資格を喪失します。(3)については、休職期間中も厚生年金に加入します。
基金の加入者期間の数え方
- 基金に加入した期間は「加入者期間」といい、年金、一時金の受給要件や給付額の計算に反映されます。
- 加入者期間は、加入資格の取得日から喪失日までを月単位で数え、1ヵ月未満の端数が生じたときは切り上げとなります。
- 育児休職、介護休職、ボランティア休職、自己啓発休職の取得期間中は、加入者期間に含まれません。
※国の年金に加入した期間は「被保険者期間」といいます。
加入者期間の数え方
国の年金制度のあれこれ
国民年金と厚生年金は、国が運営する公的年金制度です。民間企業で働く会社員は、厚生年金に加入すると同時に国民年金にも加入しています。国民年金の保険料は厚生年金保険料に含まれています。
支給開始年齢になると、国民年金からは「老齢基礎年金」、厚生年金からは「老齢厚生年金」が、それぞれ終身にわたって支給されます。国の年金をうけるには、原則として10年以上の被保険者期間(国の年金の加入期間)が必要です。国の年金の支給開始年齢は、生年月日に応じて60~75歳になっています。